秋嗣 了2016年6月26日降誕会企画小説「ワッキー」ワッキー(原案:タイムワールド「(縄文時代に)京都でワッキーが泳いでお腹が空いてふっ飛んだ」) 秋嗣 了 ――その日ワッキーはタイ料理店にいた。 京都市で収録を済ませた後、相方と別れて狭い路地裏にひっそりとたたずむ、店に足を踏み入れたのはわずか十数分前の...
深藤 康2016年6月26日降誕会企画小説「瀬田学舎で立川が海に潜って空の彼方に消えた」原案:中執員一同「(試験当日に)瀬田学舎で立川が海に潜って空の彼方に消えた」 深藤 康 その日、構内は学生の「単位を落とすまい」という真剣な眼差しで溢れていた。今は大学試験期間の真っ只中。図書館や学食 は、これから試験に挑まんとする学生だらけで、開いている席が中々見つからな...
村川 久敏2016年6月26日降誕会企画小説「頂のその上」頂のその上(原案:最高権力者F.K.「富士の樹海で格闘家が怪しげに舞いbe God」) 村川 久敏 鬱蒼と茂る、名前も知らない植物。春先でも湿度が高いのは繁茂した植物によって地面に日が当たらず雨で濡れた土が中々 乾かないからか。唐突に飛び立つ鳥の鳴き声が響く。自殺の名所とし...